準備計算 |
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- 入力データより使用材料および設計荷重と壁実長、壁断面積および壁量算定用の床面積を計算します。床面積計算の際、床周辺が耐力壁または梁に囲まれていない片持ち床等はその床面積の1/2を加えます。
- 壁実長、壁断面積および床面積より壁量の計算を行います。壁実長計算の際、最小壁厚さの検討を行い厚さおよび実長を満足しない壁は壁量には考慮しません。
- 設計荷重、床の配置形状および耐力壁の配置により壁軸力計算を行います。
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耐震診断 |
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- 【終局強度の算出】
耐力壁に対して終局強度の計算を行います。第1次診断法では終局せん断強度、第2次診断法では曲げ降伏時のせん断力、終局せん断強度を算出します。なお、軽量コンクリートを用いる場合は耐力壁の終局せん断強度を0.9倍して低減します。
- 【強度指標の算出】
部材のせん断強度を建物重量で基準化したものを強度指標としています。第2次診断法では、曲げ降伏時のせん断力と終局せん断強度の小さい方を該当部材のせん断強度とします。なお、傾斜部材に関しては、集計を行う際の耐力壁の終局せん断強度は壁の傾斜角度(θ)をもとにcos2θを乗じます。
- 【靭性指標(F値)および破壊モードの算出】
第2次診断法では、部材の終局強度をもとに各部材の靭性指標(F値)を計算し破壊モードを決定します。
- 【集計計算】
第1次診断法では、部材の終局せん断強度、強度指標、形状指標、経年指標を考慮して構造耐震指標(Is値)を算出します。第2次診断法では、靭性指標(F値)をもとに8グループに分類します。最大8グループに分類した靭性指標(F値)を、保有性能基本指標(E0値)が最大となるように最大3グループにグルーピングし、E0値を算出します。集計されたE0値に形状指標、経年指標を考慮して構造耐震指標(Is値)、CTUSD値を算出します。
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準拠する基規準、参考文献等 |
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- (一財)日本建築防災協会:「既存壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断指針」
- (一財)日本建築防災協会:「2001年改訂版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準・同解説」
- (一財)日本建築防災協会:「既存壁式鉄筋コンクリート造等の建築物の簡易耐震診断法」
- (一財)日本建築センター:「壁式鉄筋コンクリート造設計施工指針」
- (一社)日本建築学会:「壁構造関係設計規準集・同解説(壁式鉄筋コンクリート造編)」
- (一社)日本建築学会:「地震荷重と建築構造の耐震性」
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